激安スマホも「5G」になる(アスキー) – Yahoo!ニュース

サムスンが発表した新型スマートフォンは米国市場においてすべて5G対応。ファーウェイは約1万5000円の激安5Gスマホを作るという。5Gスマホは来年にかけて一気に普及拡大しそうだ。

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 2月11日(アメリカ時間)、サムスン電子はサンフランシスコにおいて、プライベートイベント「Galaxy Unpacked 2020」を開催した。
 
 スマホの新モデルとして「Galaxy S20」「Galaxy S20+」「Galaxy S20 Ultra」を発表したのだった。
 
 注目はアメリカ市場においてはすべて5Gに対応している点にある。
 
 サムスン電子は去年までは、例えばGalaxy S10においては、4G対応のGalaxy S10と5G対応のGalaxy S10 5Gは別モデルとしてラインナップしていた。
 
 しかし、今年のGalaxy S20は5Gが標準機能として対応しているのだ。
 
 去年の5Gモデルは、ベライゾンなどキャリア専用モデルと投入されており、キャリアの契約がなければ購入できなかった。しかし、今年からは店頭にも「Unlocked」モデルが並んでいた。つまり、SIMフリーで5Gスマホを購入できるようになるというわけだ。
 
 (当然、5Gサービスを始めていない国では4Gのみに対応したGalaxy S20シリーズが売られる可能性が高い)
 
●ファーウェイは約1万5000円の5Gスマホ
 年末から年明けにかけて複数のスマホメーカー関係者から聞いたところによれば、どのメーカーも5Gスマホへの取り組みに対しては、かなり前のめりで取り組んでいるようだ。
 
 あるスマホメーカーによれば「来年にはハイエンドからミドルクラスまで、すべてのスマホが5G対応にしていく」という。たとえばキッズやシニアなどニーズの偏ったモデルに関しては4Gのままでいく可能性が高いが、通常のスマホであれば来年には5G対応が当たり前になるというのだ。
 
 また、中国メーカーの関係者も「早いタイミングですべてのスマホが5G対応になる。4Gも5Gもチップセットのコストや大きさはほとんど変わらない。5Gには専用のアンテナも必要になるが、コストも微々たるものに過ぎない」という。
 
 中国メーカーでは、自社でチップセットを作っているところもあり、ファーウェイなどは1000元(約1万5000円)で5Gスマホを作ってしまうようなのだ。
 
 いま、中国では爆発的に5Gスマホが普及しているが、1000元という激安な5Gスマホの登場で、5Gの復旧に拍車がかかりそうだ。
 
●5Gスマホの鍵はSnapdragon 865、765
 「Galaxy S20」「Galaxy S20+」「Galaxy S20 Ultra」は、クアルコムの「Snapdragon 865 5G Platfrom」を採用している。
 
 Snapdragon 865はスマホ市場で最先端のパワフルなプラットフォームといえる。
 
 ただ、クアルコムはミドルクラスの普及にも注力しており、昨年12月にSnapdragon 765、765Gを発表している。このチップセットには5Gのモデム機能も内蔵し、コンパクトでありながら、価格も抑えた製品となっている。Snapdragonの700番台シリーズと言えば、ミドルクラスの普及価格帯のスマホ向けというイメージが強いが、まさにこの価格帯でも5Gを普及させようというつもりのようだ。
 
 一方、気になるのがアップルの動向だ。アップルはクアルコムと知的財産紛争でケンカ状態であったが、2019年4月に全面和解している。アップルとしてはクアルコムに多額の特許料を支払いたくないため、紛争状態となる一方、インテルに5G向けモデムを作らせようとしたが、インテルがまともな製品を開発できなかったという事情がある。そのため、アップルは苦渋の選択としてクアルコムと和解。
 
 今年9月に発売されるであろうiPhoneは5G対応になると見られている。
 
●「Androidは5Gに対応した唯一のプラットフォーム」
 そんななか、2月11日に行われたサムスン電子のイベントではグーグルのプラットフォーム&エコシステムのシニア・バイスプレジデントであるヒロシ・ロックハイマー氏が登壇。
 
 「現在、Androidは5Gに対応した唯一のモバイルプラットフォームだ」(ヒロシ・ロックハイマー氏)だと、Androidがアップル・iPhoneよりも先に5Gに対応できている点をアピール。アップルの動きを牽制していたのが印象的であった。
 
 2020年から21年にかけて、ハイエンドから普及価格帯に一気に5G対応が拡大していくだろう。またAndroidとiPhoneによる5G対応の競争も加速していきそうだ。
 
 
筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)
 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。
 

文● 石川温 編集● ASCII

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